護衛艦
護衛艦とは海上自衛隊が保有する自衛艦の分類の中の1つで、駆逐艦に相当する艦を『護衛艦』と呼んでいます。この呼び方はあくまでも自衛隊用語で、分類的には『駆逐艦』『護衛駆逐艦』とされます。艦種記号は駆逐艦を表すDDや、護衛駆逐艦を表すDEが使われます。
護衛艦とは
護衛艦が出航するのは年間約120日です。出航中は常に『哨戒任務』を行っていて、レーダーや逆探知機、ソーナー、目視などで、日本の輸送航路での一番の脅威になる国籍不明の潜水艦の警戒をしています。

護衛官に搭載されている哨戒ヘリコプターは、常に哨戒待機状態になっていて、いつでもスクランブル発進ができるようになっています。
また、艦内では常に各種の訓練が行われていて、防火訓練、ミサイル発射訓練(シュミレーションで行う)、ヘリコプターの発着訓練が行われています。
護衛艦の運用
護衛艦の寿命は約30年です。半年かけて行われる大規模なドック修理が4年周期で定期的にあります。護衛艦の練度には時間がかかり、ドック修理を終えてから2年ほどで高練度艦になって実践が可能になります。
護衛艦の練度向上に時間がかかる理由として、隊員の転勤周期が早いことにあります。幹部になると通常2年で転勤、海曹で約3年、海士が3年で除隊か継続かを決めます。
護衛艦隊
護衛艦隊は数多くの種類に分類することができます。また、それぞれの特徴もあります。
ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)

ヘリコプター搭載駆逐艦としてはるな型、しらね型、ヘリ空母に相当する最新のひゅうが型があります。主な任務は開店翼機の母艦として、補給や整備を行うことですが、対潜・対空の各種武装も持っています。
対空誘導ミサイル搭載護衛艦(DDG)

主な任務は、航空機や発射されるミサイルを艦対空ミサイルで撃墜し、自艦や艦隊を守ることです。
たちかぜ型、はたかぜ型、こんごう型、あたご型があります。
汎用護衛艦(DD)

任務は、潜水艦を探知・攻撃することで、一定の対空、対水上攻撃力を持ちます。
はつゆき型、あさぎり型、むらさめ型、たかなみ型、5000t型があります。
護衛艦(DD)

各地方隊で運用され、沿海域での対潜水艦哨戒、迎撃を任務しています。
ゆうばり型、あぶくま型、があります。
護衛艦での生活
艦内では任務や訓練を行いながら、どんな生活が送られているのでしょうか。集団生活になりますので、それなりの配慮はされています。
航海中の起床は午前6時で、10〜3月の停泊時は午前6時半になります。消灯は午後10時で食事は1日3回です。航海に出ていると曜日感覚が分からなくなるため、毎週金曜日は海軍カレーが出されます。
調理は蒸気か電気が使われています。ゴミや汚水は海洋防止法の適用があり、ゴミは基本的に寄港地で処理し、汚水は処理して放流しています。真水はやはり貴重なもので、入浴には海水、風呂から出るときのシャワーのみ真水を使っていることが多いです。
当直もあり、海上保安庁の船のように、夜間に乗員がいなくなることはありません。いつでも行動できるような体制がとられています。
生活空間
居住区や食堂にはテレビが設置されていますが、電波の届く範囲でなければ見ることができません。
衛星放送も輻射が日本列島に合わせてあるので、日本から離れるとやはり映らなくなります。コンセントの電圧が高く、電化製品が傷みやすいので、隊員はトランプをしたり読書をしたりして過ごしています。
携帯電話は秘密保全のために持ち込めない区画も多く、公衆電話が設置されていて家族と連絡をとることもできますが、使用を制限されることも多くあります。
医療
艦内には医務室があり、医官や衛生員が勤務しています。
医務室では簡単な手術も可能になっていて、非常事態の際には、食堂も医務室として使われることになっています。
イージス艦
イージス艦=護衛艦と勘違いしている人もいるようですが、イージスシステムを搭載した様々な艦艇を指す総称です。駆逐艦、巡洋艦などといった、軍艦の艦種を指すものではありません。

イージスシステムを搭載することで、防空能力が格段に上がります。遠くの敵機を正確に探知でき、迅速に状況を判断し、対応できる情報処理能力に優れ、1度に多くの目標と交戦できる対空戦暴力に優れています。
このイージスシステムは大変高価で、開発したアメリカの提供認可査定がかなり厳しく、イージスシステムを保有できるのは、経済力のある国と、アメリカと同盟を結んで信頼されている国に限られています。


